鎌倉旅行を振り返る③~鎌倉五山制覇ならず~
こんばんは、スパローです。
鎌倉旅行の振り返り、第三弾です!
予定では鎌倉五山すべてを回るつもりだったのですが、思ったよりスケジュールが押してしまって、「建長寺」と「寿福寺」の2つを拝観してきました。
五山とは
臨済宗の寺院の格付けで、鎌倉時代の後期に導入されました。室町時代の初期に「鎌倉五山」と「京都五山」が設けられ、時代によって順位に変化がありました。現代の五山は足利義満の時代に完成されたものです。
鎌倉五山のエリア
・北鎌倉「建長寺(第一位)」「円覚寺(第二位)」「浄智寺(第四位)」
・鎌倉「寿福寺(第三位)」
・金沢街道「浄妙寺(第五位)」
建長寺(鎌倉五山第一位)
さっそく、建長寺の三門です。
三門とは、寺院の仏殿前に建っている門のことです。三解脱門(だんげだつもん)の略で、ここを通ると煩悩が消えるといわれています。
下にいすが置いてありますが、ここで土曜日の11時と13時から法話が聞けるようです。(※コロナで変更があるかもしれません。公式HP参照のこと)
私は三門フェチのようです。こんなに立派な山門を見ると、つい上ってみたくなってしまいます。
お寺には、よくこのような言葉がありますよね。見つけただけで心が豊かになった気がします。笑
次に、梵鐘です。こちらは国宝に指定されています。重さは2.7トンあるそうですが、どれくらいの重さか想像できません。。
正岡子規の「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」はよく知られています。正岡子規は、「鐘つけば銀杏ちるなり建長寺」という夏目漱石の俳句を参考にしたんだそうです。
建長寺はまだ見所があります!また稿をあらためて振り返りたいと思います。
寿福寺(鎌倉五山第三位)
こちらは総門。総門の奥に続く石畳の道がまっすぐと伸びています。厳かな雰囲気なのに、総門の前は子供たちの遊び場になっていました。
寺の前で子供が遊んでるって、いいな~と感じました。私も子供のころ、近所のお寺で遊んでいたっけな。
そして石畳を歩いた先に見えるのが、山門。その奥に仏殿があります。三門の前を左に曲がり案内に沿って行くと、北条政子の墓、源実朝の墓があります。一般のお墓のもっと奥にありました。お墓参りに来ている方もいました。
1日で五山を巡るには
思い切って、鎌倉大仏や鶴岡八幡宮をあきらめなければなりません。今回の旅行では、欲張りすぎた旅行計画を立てた結果、五山をすべて拝観することはできませんでした。
こんなスケジュールで回ってみたいです。
◎さいごに
私はどのお寺へ行くか決めるとき「三門」を見て選ぶ傾向があるようです。写経や座禅もしてみたいです!
◎付録
鎌倉五山の創建年、正式名称、開基、開山、HPを載せておきます。興味のある方は見てください!
・「開基」、お寺を建てた人(資金を出した人)
・「開山」、初代住職の僧
◆第一位「建長寺」1253年創建
正式名称、巨福山建長興国禅寺(こふくさんけんちょうこうこくぜんじ)
◆第二位「円覚寺」1282年創建
正式名称、瑞鹿山円覚興聖禅寺(ずいろくさんえんがくこうしょうぜんじ)
開基、北条時宗・開山、無学祖元
◆第三位「寿福寺」1200年創建
正式名称、亀谷山寿福金剛禅寺(きこくさんじゅふくきんごうぜんじ)
◆第四位「浄智寺」1281年頃創建
金寶山円覚寺(きんぽうざんえんがくじ)
開基、北条師時・開山、南洲宏海 大休正念 兀菴普寧
◆第五位「浄妙寺」1188年創建
開基、足利義兼・開山、退耕行勇